- アルコール製剤A75は手指の消毒に使用できますか?
- アルコール製剤A75は食品添加物であり、調理器具やマスク(内側)、ドアノブ等の除菌を用途としております。本製品は医薬品や医薬部外品ではありませんが、消毒用エタノールの代替品として、手指消毒に使用することが可能です。手指の消毒に使用する際は適量を手に取り塗布してください。脱脂などにより手荒れを起こすことがありますので、ご注意ください。
厚生労働省の「新型コロナウイルス感染症の発生に伴う高濃度エタノール製品の使用について」を受け、Q&Aを一部変更しております。医療機関等においてやむを得ない場合に限り、高濃度エタノール製品を手指消毒用エタノールの代替品として用いることが認められておりますが、「手指消毒に用いる際は、使用者の責任において使用すること」とされております。詳しくは下記をご覧ください。
(参考:新型コロナウイルス感染症の発生に伴う高濃度エタノール製品の使用について(厚生労働省医政局経済課 令和2年4月10日))
- アルコールでの新型コロナウイルス感染対策について?
- 新型コロナウイルスはアルコール(70%以上)で感染力が失われるため、消毒用アルコールでの消毒が推奨されております。
より詳しい説明については厚生労働省より新型コロナウイルス感染症に関するQ&Aにて公開されております。(参考:新型コロナウイルスに関するQ&A(一般の方向け))
- エタノール製剤の分類について?
- 医薬品、指定医薬部外品、食品添加物などの分類に分かれています。医薬品、指定医薬部外品は濃度が高く殺菌効果が高いため、手指の消毒などに使用できます。一方、食品添加物は濃度は高くありませんが口に入れても問題がなく、調理器具の除菌など安全に使用できます。
- 工業用アルコールとは?
- 工業用アルコールには合成アルコールと発酵アルコールがあります。合成アルコールは化学合成反応によって作られ化粧品や洗剤、塗料、医薬品などに使用されます。発酵アルコールはトウモロコシやサトウキビなどの原料から作られ、主に食品の防腐剤や試薬に使用します。
- 濃度について?
- アルコールの濃度はv/v%またはw/w%と表します。v/v%とは体積(volume)パーセント、w/w%とは重量(weight)パーセントを表し、同じ濃度でもそれぞれで数値は異なります。消防法ではアルコール類は60w/w%以上が危険物第4類アルコール類にあたり、製品に〔火気厳禁〕の表示があります。定めはありませんが、概ね50~60w/w%の場合は〔火気注意〕と表示されます。
- アルコールの種類について?
- アルコールとはアルコール類の総称ですが、エチルアルコール(=エタノール)をさすことが多くあります。アルコール類には代表的なものとして下記4種類があります。
■エチルアルコール(エタノール)
飲用アルコール(酒)の主成分である他、水や他のアルコール類によく溶けるため溶剤として利用されます。殺菌・消毒液や調味料、食品の防腐剤など様々な用途に使用できます。■メチルアルコール(メタノール)
刺激臭のある無色透明の揮発性の液体で、ホルマリンの原料やアルコールランプの燃料などに利用されます。毒性があり、飲用すると失明の危険性があるため、消毒など人体には使用できません。■NPA(n-プロピルアルコール)
水によく溶け毒性は低く、塗料・インキ・化粧品の溶剤、除菌・殺菌溶液、有機合成原料、食品添加物にも使用されます。■IPA(イソプロピルアルコール)
有機溶剤として使うアセトンなどの原料や、塗装の剥離剤などにも利用されています。エタノールより安価で消毒液に含まれることもありますが、脱脂作用が強くエタノールに比べ刺激性があります。
- 酒税とは?
- 酒類に課せられる税で、アルコール分1度以上の飲料に課税されます。
酒税法で種類は、発泡性酒類、醸造酒類、蒸留酒類、混成酒類の4種類に分けられ、それぞれで税率は異なります。さらにアルコール度数が高くなるほど酒税も高くなります。原料用アルコールの場合21度未満で1L当たり200円 、21度以上は1度毎に10円加算となり、99度では1Lで990円となります。
■酒税がかかる製剤
無水エタノール・消毒用エタノール等、エチルアルコールと精製水だけの製品
■酒税が免除の製剤
手指消毒用の指定医薬部外品、食品に噴霧できる食品添加物品、燃料用アルコール等、エチルアルコールに他のアルコール類又は添加物が入っている製品